ウサギの体

ウサギの体雑学(足、しっぽ)

kagoha0804@outlook.jp

ウサギの足のケガや病気は?

【骨折】🦴

◎ウサギは骨が薄い反面、跳躍のため筋肉が発達し、そもそもが骨折しやすい体質です。ウサギにとっての骨折は致命的であり、野生では生命の危険にさらされることになります。

◎主な原因には飼育中の事故によるものがあります。
・ケージ内で暴れたり、・足をケージの網に引っかける、・ドアに挟まれる、・高いところから落下するなど外側から強い力が加わることで起こります。

◎前足の骨折では、足を床についたときに少し痛そうな仕草をするだけで飼い主が気づかない場合もあります。

◎肥満のウサギは腰に負担がかかりやすいため、腰椎の骨折が起きやすい傾向にあります。

◎背骨の骨折は上半身だけを抑え込んだり、無理な力が脊椎(せきつい)にかかると起こる場合があります。脊椎骨折では、骨折がどの程度脊髄に損傷を及ぼしているかによって症状は軽い状態から、症状が著しく重い場合までさまざまです。

◎重症の場合は、後ろ足の麻痺や下半身が麻痺してしまう場合があり致命的な経過をたどることも考えられます。

ウサギの骨折に対する予防は基本的に事故を未然に防ぐことしかありません。

◇室内で自由に遊ばせていると、人の足元に寄って来るため人が気づかずに足をだしてウサギを蹴ったり踏んでしまうことがあります。

◇部屋にはなす時の安全確保も大切です。例えば、家具の配置や床材に気を配り、高い場所にはウサギが乗らないようにしましょう。

◇ウサギが足を引っ掛けないように爪をこまめに切り、金網などの素材の床は避け安全なケージを準備することも大切です。

◇ウサギを抱いた後に床へ戻す時には、お尻を着地させてから離すなどちょっとした心がけで事故を防ぐことができます。

【骨折した時の応急処置について】

★ケガや病気は様子を見たりせずに、すぐ病院に行くようにしましょう。
骨折が疑われる場合は、すぐに病院へ連れていくことが大切です。
ただし、移動による振動で悪化させないように注意が必要になります。

ウサギの場合は、添え木は必要ありません。ウサギは皮膚や筋肉が薄いので、添え木をすることで骨が突き出てしまう事があります。

ウサギを入れるキャリーバックの中で、ウサギが動かないように隙間をクッションやタオルなどで埋めるなど工夫しましょう。

ウサギの出し入れで足を引っ掛けたりしないように、上が開くタイプのキャリーバックがおすすめです。

【脱臼】🦴

◎脱臼とは、関節を構成する骨同士がずれたり外れたりした状態をいいます。
ウサギでは骨折よりは少ないですが、落下事故や物に引っかけるなど骨折と同じような理由で脱臼することもあります。

◎脱臼しやすい部位は、膝関節や股関節などです。膝蓋骨(しつがいこつ、膝のお皿部分)が内側にずれる脱臼も外傷によって起こります。

◎脱臼すると、足がつけないで歩く、触ると痛がる、じっとしていて動こうとしないなどの症状がみられたり、脱臼した関節が腫れることもあります。

【開張肢(かいちょうし)】

◎「開張肢」とは足を正常な位置に保つことができず、外側に向いてしまう病気で特に後ろ足に多く起こります。「スプレーレッグ(Splay leg)」とも言われます。

◎原因は遺伝性の関節や骨の発育不全などが考えられ、関節の脱臼や亜脱臼(不完全な脱臼)が見られます。

◎生後数ヶ月してから発症するので、幼少時にはあまり症状が目立たずほとんどの場合、食欲などにも問題が見られません。

◎四肢で体を支えることができないので、食事がしにくかったり、水が飲みにくかったりします。足を引きずって移動するため、物にあたってケガをすることもあるため注意が必要です。

◎排せつ物で下半身を汚したり、そのせいで湿性皮膚炎などを起こしやすくなります。体重のかかる部分の皮膚炎(床ずれ)の発症を防ぐためクッション性の高い床材にするなどの工夫が必要となります。

◎「開張肢」は足にかかる負担が大きいので、体重維持を心がけましょう。足が不自由なため運動量は期待できないので、食餌量をコントロールし、一定の体重をキープし続けることが大切です。

◎下腹部、特に会陰部や肛門の周辺が高湿度となり皮膚炎が起こりやすくなるので、ブラッシング等で清潔に保ち乾燥させておく必要があります。

◎この病気は遺伝する可能性が高いので、繁殖は避ける方がよいでしょう。

【後躯麻痺(こうくまひ)】

◎何らかの原因により脊椎を損傷し(骨折や脱臼)、脊髄(中枢神経)を傷つけることによって起こります。外傷的なものによっての損傷の他にも、老齢性、細菌や原虫の感染しよって神経が侵されることもあります。

◎ウサギでは第1腰椎や第7腰椎(一番後ろの腰椎)を骨折することが多いそうです。

◎損傷個所や程度によって、後ろ足が動かせない、後ろ足を引きずるなど症状が異なり、「後躯麻痺」になると後ろ足が動かず自由に動き回れないことから、「床ずれ」を起こしたりします。

◎排せつ物で下腹部が汚れ、湿性皮膚炎を起こしやすくなります。後ろ足でセルフグルーミングができないので、毛並みが悪くなり、様々な皮膚病にかかりやすくなります。後ろ足が動かせないので、耳の汚れも溜まりやすくなります。

◎膀胱(ぼうこう)を司る神経が麻痺すると排泄障害(排尿困難や尿失禁)が起こります。排尿が困難な場合には、圧迫排尿の必要があります。最初は獣医師に指導を受けましょう。

◎盲腸便「食糞」を自分で食べられないことがあるため、飼い主が与える必要があります。

ケガをした直後は絶対に安静にしましょう。重度の脊椎損傷による「後躯麻痺」では、飼い主による手厚い介護が必要になります。

◎足を傷つけないように、床ずれを防ぐクッション性の高い床材を使用し保護しましょう。

◎排せつ物の掃除をこまめにして、湿っぽくならないように注意します。ブラッシングや耳の掃除を湿性皮膚炎の予防ケアをしましょう。
うさカッチュ
うさカッチュ

ウサギのケガや骨折が疑われるとき、飼い主さんはとても不安で心配になるよね。後ろ足が動かなくなってしまったら、毎日の介護も大変だよ~。何していいかはじめは分からないし。でも、毎日ウサギさんと一緒にたくさんスキンシップができるよ。これは、元気な時もだけど、介護するようになったら余計にウサギさんを身近に感じるようになったよ~💛

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あごすりブログ
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ウサギの飼い主
飼い主歴:38年 今まで4品種のウサギをお迎えしました 静岡県在中 1979年生まれ
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