ウサギについて、雑学(アナウサギ)
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あごすりブログ
◎ストレスとは、外からの刺激によって心や体にゆがみが生じる状態です。ストレスの原因となる刺激のことを「ストレッサー」といいます。この「ストレッサー」は日常生活で受ける様々な出来事や変化のことです。
◎ストレスによる刺激は、脳の視床下部(脳の一番奥にある自律神経や内分泌の調節を行う中枢)などの進化的に古い脳領域の支配力を弱め、不安や衝動に負けやすくしてしまいます。
◎ストレスによって、自律神経のバランスが崩れると「イライラ」や「怒り」といった信号が脳内で増幅され、神経がたかぶった状態(ストレス状態)になります。
その状態が続くと、ストレスによる適応障害や疾病につながってしまいます。
◎ストレスは必ずしも悪いだけではなく、適度な緊張などがあると機能が十分に発揮される等プラスに働くストレスもあります。
◎ウサギは群れで生活する動物のため、ストレスに弱くストレスが原因で病気になったりします。
ウサギが強いストレスや痛みを感じるとアドレナリンが大量に分泌され、急性腎不全や心筋梗塞を起こして突然死することがあります。これは野生動物だった頃の名残で、命の危険を感じると自殺的に(≧﹏ ≦)「カテコールアミン」が放出されるためです。
(≧﹏ ≦)「カテコールアミン」ってなんですか?
・主に脳、副腎髄質、交感神経に存在する生体アミンの総称ですよ。
聞いたことはないかな?ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの3種類がよく知られているよ。
・ちなみに、難しいけどさ「生体アミン」というのはアミノ酸が酵素によって脱炭酸(有機反応の形式の一つ)されて、生成する化合物の一つだよ。
・「カテコールアミン」の役割は、心拍動を速めて末梢血管を収縮させることで血圧を上げたり、肝臓でグリコーゲンの分解を促進して血糖を上昇させたり、するんだ。
・「カテコールアミン」が過剰に分泌されると、重度の高血圧や過度の発汗、動悸、頭痛などが起こってしまうんだ。
そして、精神的にも興奮してパニックに襲われたような感覚に陥りやすい傾向もあるよ。
◎ウサギの飼育環境では、常に安全で静かな場所を提供することが求められます。
◎ウサギにストレスがかかると、交感神経が緊張することで、心拍数が増えたり血圧が上昇します。消化器官の働きが悪くなるので、腸内細菌叢のバランスが乱れたり、胃腸うっ滞などを起こしやすくなり、腎臓の血流量や尿量が減少するため、泌尿器疾患も起こりやすくなります。
慢性的なストレスでリンパ球が減り、免疫力が低下し感染症になりやすくなります。
【ウサギのストレスによる行動や状態】
◎一つ目は、ウサギがストレスの原因に対して直接不快感を示す行動です。縄張りを主張したり、不安な時に嚙みついてくる、警戒している時のスタンピング、不快な時にブーブーと鳴いたり、物をくわえて投げる、落ち着かなかったり逆に動かないなどの行動が見られます。
◎もう一つは、ストレスによって血行が悪くなり毛並みや毛づやが悪くなったり、ストレスによる毛繕いのしすぎで脱毛することもあります。ストレスによって耳が冷たくなっていることもあります。
※ちょっとしたストレスでも、それが積み重なると心身が受ける影響は大きくなり、重大な問題につながっていきます。個体によっても違いがあります。ストレスをうまく発散できるタイプもいれば、ストレスを抱え込みやすいタイプもいるでしょう。
ウサギは言葉でストレスを感じていることを飼い主に伝えてはくれません。ウサギの目線になって考えたり、行動を観察するなど日常の小さなストレスを見つけてみましょう。