ウサギついて、歴史
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あごすりブログ
◎「アナウサギ」は飼いウサギの先祖とされています。
◎「ノウサギ」は草むらなどで単独で生活し、「アナウサギ」は地中に巣穴を掘り、群れで生活します。「アナウサギ」は、耳が大きく、頭の上の外側にあるため、視野が広いのが特徴です。
◎体長は「ノウサギ」の約43~54㎝に比べ、「アナウサギ」は約35~45㎝と「ノウサギ」に比べると小型です。
◎「ノウサギ」は長い脚で野山を走り回るためしっかりとしており、「アナウサギ」は「ノウサギ」に比べると脚は短めとなっています。「アナウサギ」の前足は穴を掘るためしっかりとしています。
◎「アナウサギ」の妊娠期間は30~34日間です。生まれたばかりの「アナウサギ」の赤ちゃんは毛が生えておらず、目や耳も開いておりません。反対に「ノウサギ」は生まれた時点で、毛が生えており目や耳も開いております。
◎心臓にも違いがあります。「ノウサギ」のほうが「アナウサギ」よりも活動的なため、心臓はアナウサギのほうが小さめです。なお、体重に対する心臓の重さの比率は、「アナウサギ」で0.3%、「ノウサギ」では1.0~1.8%となり大きく違います。
◎「アナウサギ」は基本的に集団生活をする動物です。野生では雨が降り、風が吹き、天敵が目を光らせています。そんな世界で生き延びていくために、ウサギは「ワンレン」と呼ばれる地下トンネルの棲みかを作ります。
◎地下のトンネルは、ジメジメとした所や、高く目立つ所を避けて作られています。出入口はあまり作らず、中は迷路のようにたくさんのトンネルが掘られ、トイレや産室などの部屋につながっています。土が柔らかいところではトンネルが掘りやすく、1羽ずつ巣穴を掘って棲むこともあります。
◎「アナウサギ」は1~3匹の大人のオスと、1~5匹の大人のメスとで構成されているグループを作ります。
◎グループ内ではオスとメスそれぞれで順位付けがされています。特にオス同士では攻撃的なことが知られています。
メスの間にも順位はあるものの、順位付けはオスほどはっきりしていません。順位の高いメスは暮らしやすい快適な巣穴で子育てが出来ます。
なお、「アナウサギ」は母系社会です。メスの子ウサギは成長後も巣穴に残りますが、オスの子ウサギは成長すると巣穴を出ていくこととなります。
◎ウサギにとって安全なのは巣穴の中です。ですから、巣穴からあまり離れて行動することはありません。行動範囲は地下トンネル(ワンレン)から半径150~200mほどとなります。
日中、巣穴で寝ている時間が長く、メスが子供の世話をするのは1日1回だけです。しかも、5分くらいで授乳を済ませます。この時以外は枯葉や土で産室の入り口をふさいでしまうのです。
◎動物には生まれた時から身についている本能的な行動があります。ウサギも例外ではなく、下記のような行動がみられます。
【尿スプレー】
縄張りを主張するためにオシッコをまき散らします。オスに多く見られる行動ですが、メスにもみられます。オスが気に入ったメスにかけることもあります。
【においつけ】
縄張りを主張するために、「顎(あご)の臭腺(しゅうせん)」をこすりつけて、においを付けます。「臭腺」とは、動物が強いにおいのする分泌液を分泌する器官です。
「鼠径部(そけいぶ)」の臭腺には便ににおいを付け、便によって自分の存在を主張するのに使われます。便についたにおいには、そのウサギの性別や成熟度などの情報も含まれています。
【自分のを抜く】
胸やお腹の毛を抜くのは妊娠(あるいは偽妊娠)をしているメスによる巣作り行動です。牧草なども咥えて巣に運ぶことがあります。
※ストレスによる過剰な自傷行為として、自分の毛を噛む、執拗に舐める、また、皮膚まで噛むことがあるため、本能による行動なのか?それともストレスによるものなのか?注意して観察しましょう。)
【スタンピング】
警戒すべき事態が起きた時、仲間にそれを伝えるために後ろ脚で地面を鋭く叩きます。
※飼育下の場合では、不愉快なことや何かを要求したいときなどにもみられます。
【穴掘り】
飼いウサギは時々、布など柔らかい材質のものを前足を使って掘るようなしぐさをすることがあります。ケージに取り付られるようになった布製の商品もありますよね。このしぐさは、アナウサギが土を掘って巣穴を作っていた名残なのです。
【トイレの場所を覚える】
「アナウサギ」は巣穴をきれいにするため決まった場所でおしっこをする傾向にあります。そのため、飼いウサギもトイレにしてほしい場所に臭いを付けておくと、「この場所はおしっこをする場所だ」と覚え、同じ場所にするようになります。
ノウサギとアナウサギには同じウサギといっても意外と違いがあるのですね。アナウサギのことを知ってみると、飼いウサギの行動もそうだったんだなぁと思う行動がいっぱいありますね。♪