ウサギの体

ウサギ体雑学(被毛)

kagoha0804@outlook.jp

ウサギの毛づくろい、グルーミング?

◎「グルーミング」とは身づくろいのことを言います。動物が体の衛生や機能維持などを目的として行う行動のことです。特に哺乳類は毛づくろい、鳥類は羽繕い(はづくろい)と呼ばれています。

◎ウサギの「グルーミング」は、ウサギの爪切りや目や耳、お尻周りのお手入れや「ブラッシング」を指します。

◎ウサギが「毛づくろい」をするのは、体の汚れを落としたり、気持ちを落ち着かせたりする目的があります。

◎換毛期には「毛づくろい」の回数が多くなります。

◎「毛づくろい」の前に、前足を勢いよく振るのは野生で地中に穴を掘っていた名残で、前足についた土を払うためのしぐさです。

◎撫でた後や「グルーミング」を行った後にウサギが「毛づくろい」をすることがあります。これは、毛並みを自分好みにもどしたり、自分以外の匂いを消したりする意味があります。

【ブラッシングの目的】

①抜け毛を取り除く
・ほかの「被毛」に絡まって体の表面に残っている抜け毛をブラッシングすることで取り除きます。
・ウサギは「毛づくろい」するときに、体を舐め、抜け毛を飲み込みます。飲み込んだ毛の量が多すぎたりすると消化器官の働きが悪くなってしまいます。それを避けるために「ブラッシング」を行います。

②皮膚の病気を防ぐ
・「被毛」についたゴミやほこりなどを取り除きます。毛が絡まって毛玉になってしまうと、その部分の皮膚が蒸れて不衛生になります。「ブラッシング」をすることで毛玉を取りながら、毛の中の換気を促し、湿性皮膚炎(しっせいひふえん、何らかの原因で皮膚が湿っぽい状態となって細菌感染を起こす病気)などの病気の予防をします。

③健康チェック
・元気なウサギの毛はツヤツヤしています。毛艶が悪く、手触りも悪いときは具合が悪いサインかもしれません。
・急激に変化したり、換毛期や高齢のウサギでも状態がなかなか戻らない場合は動物病院を受診しましょう。
・体表にフケのようなものが見える時は、ノミやダニがいるかもしれません。
皮膚に傷やできもの、腫れはないか?、触ると痛がるところはないか?など「ブラッシング」しながら健康チェックを行うことができます。

じゃぁ、実際「ブラッシング」ってどうやるの?

◎「ブラッシング」を行う頻度は、品種(毛質)によって違います。短い毛の品種でも1週間に1度は行うと良いでしょう。換毛期にはできれば毎日行います。

◎毛の長い品種はもっとも注意が必要です。全身の「グルーミング」をおこたると、長い毛が絡まりあってフェルト状になってしまうからです。
「被毛が」フェルト状になると見栄えが悪いだけでなく、空気の通りが悪くなって皮膚病になったり、ひどいときにはフェルト化した毛でウサギの身動きが取れなくなることもあります。毎日行うのがベストです。

【ブラッシングに使うアイテム】

<獣毛ブラシ>

◎「獣毛ブラシ」とは、天然の獣毛で作られたブラシです。負担をかけずに滑らかにとかすことができるのが特徴です。
◎獣毛には油分が含まれているため、静電気が発生しにくくダメージを与えにくいというメリットがあります。
◎猪毛ブラシは、硬くハリがある質感が特徴です。豚毛ブラシは、柔らかくしなやかな質感が特徴となっています。

<ラバーブラシ>

◎ペットの毛をブラッシングする際に使用されるブラシで、マッサージ効果も期待できます。お手入れは、中性洗剤を使用して、お湯または水で洗い流します。

<スリッカー>

◎長方形型の土台に細かい「くの字型」のピンがびっしりと植え付けられているブラシです。ペットの毛並みを整えるのに使用されます。
◎スリッカーの役割は、・体についたゴミをやノミ、ダニなどを取り除く、・毛のもつれや毛玉を取り除く、・「アンダーコート」の৻(⩀仝⩀)⁊死毛(自然に抜けた毛)を取り除く、・皮膚に適度な刺激を与え血行をうながす、ことです。
৻(⩀仝⩀)⁊
・「アンダーコート(下毛)」は定期的に抜け変わるため、毛の中には「死毛」が混在しているんだ。ケアをおこたると、「オーバーコート(上毛)」に絡まって落ちなくなっちゃって毛玉の原因になるんだよ。~本当に困ったもんだね。
◎スリッカーブラシには「ソフト」と「ハード」のタイプがあります。「ソフト」はペットの皮膚を傷つけず初めての方でも使いやすい仕様になっています。
「ハード」は毛玉の除去に特化しています。ピンが鋭く硬いので、使い方には注意が必要です。
◎スリッカーブラシを使用する際は、持ち手を軽く握りブラシを皮膚と平行に当てて、軽い力で持ち手方向に動かします。反対の手でブラシをかける部分の手を分けて押さえ、力を入れすぎないように少しずつ梳いていきます。

<ブロワー>

◎ペットのブロワーとは、強力な風で毛の隙間にある水分をとばして乾かすドライヤーです。通常のドライヤーの半分~三分の一程度の時間で乾かすことができます。
◎ブロワーはドライヤーと比べて風量に明確な違いはありますが、中には温風のでるブロワーなどドライヤー代わりに使用できるものもあります。

<両目櫛>

◎粗めと細目の2つのタイプが一体になった櫛やコームで、毛をほぐしたり整えたりするのに使用します。
◎両目櫛は長毛種や背中の毛などにも適しています。毛先のみのグルーミングでは汚れが下に溜まってしまうことがあります。特に長毛種は奥まで入るブラシで、皮膚付近のグルーミングも欠かせません。

<グルーミングスプレー>

◎ペットの毛に吹きかけるスプレーで、ブラッシングスプレーと呼ばれます。
◎毛並みをツヤツヤ、フワフワに保つ、静電気を抑える、切れ毛や毛玉を防止するなどの役割があります。

<静電気防止スプレー>

◎ペットの毛の静電気の発生を防止し、艶を足したり絡まりを防いだりする効果のあるスプレーです。
◎静電気防止スプレーには界面活性剤という成分が含まれており、対象物が周囲の空気中の水分を吸収して電気が流れやすい状態を作ることで静電気を発生しにくくなります。
◎使用方法は、動物の体に直接スプレーしたり、ブラシにスプレーして使用したりします。顔や目の周囲に使うときには、ブラシにスプレーしておくと良いでしょう。

【ブラッシングの手順】

🐰短毛種の基本的なブラッシング方法🐰

①グルーミングスプレーをかけて、もみこみます。片手で毛を少しずつかきあげ、スリッカーブラシで毛の流れを戻すようにブラッシングをします。

②ラバーブラシを軽く押し当てるようにしながら、抜け毛をからめとります。

③仕上げは獣毛ブラシでブラッシングをします。これはツヤ出しの他にも水気を飛ばす目的もあります。

🐰長毛種の基本的なブラッシング🐰
◎同じ長毛種でも毛質や長さ、生え方によって絡みにくいものもあれば絡みやすいものもあります。

①静電気防止スプレーをかけたあと、両目櫛で毛の流れを整えながら毛玉があれば取り除きます。

②毛をかきあげながら、スリッカーブラシでアンダーコートの毛をかきだします。

③獣毛ブラシで毛並みを整えます。

🐰ハンドグルーミング🐰
◎人の手に水分を付けて行うグルーミング方法です。道具がなくても簡単に抜け毛を取ることができます。

①両手にグルーミングスプレーなどをかけ濡らします。

②両手で毛にグルーミングスプレーをもみこみ、体を撫でて毛並みを整えると抜け毛がよく取れます。

🐰毛玉が出来てしまったときには?🐰

①毛玉は無理にむしったり、引っ張ったりせず、優しく根元からほぐすようにします。
②ほぐしていくと自然と毛玉が取れていきます。

③毛の根元をしっかりと押さえながら、両目櫛で少しずつ梳いていきます。

④大まかな毛玉を取った後、スリッカーブラシをかけると細かい毛玉を取ることができます。
うさカッチュ
うさカッチュ

グルーミングをするときには、優しくやさしくね♪

力を入れすぎちゃうと、毛が引っ張られてゴソッとぬけちゃうよ。やさしく、やさしくだからね~💛

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あごすりブログ
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ウサギの飼い主
飼い主歴:38年 今まで4品種のウサギをお迎えしました 静岡県在中 1979年生まれ
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